うちかび(打紙)あの世の値段はいくら?お金を燃やす沖縄風習を調査

2022年度前期の朝ドラ「ちむどんどん」のオープニング映像が、美しいと話題になっています。

その中で、紙を燃やすシーンに手を合わせるシーンが出てきますよね。
一体どういう意味なのか、気になっている方も多いのではないでしょうか。

沖縄の伝統的な風習「うちかび(打紙)」について、解説していきます!

この記事を読まれている方はこのような疑問をお持ちではないでしょうか。

うちかびって、一体どんなもの?
いつ、どのようにして使うの?

この記事を読むことで以下のことがわかります
  • 沖縄の文化「うちかび」について
  • 沖縄の文化「うちかび」あの世での価値
  • 沖縄の文化「うちかび」のやり方手順
目次

うちかび(打紙)という沖縄伝統の風習とは

「うちかび」は「打紙」と書き、ご先祖様があの世で使うお金のことです。
「紙銭(しせん)」や「冥銭(めいせん)」とも呼ばれています。

藁を主な材料としていて、沖縄では、ご先祖様があの世でお金に困らないようにと願いを込めて、お墓参りやお盆、法事の際にうちかびを燃やし、ご先祖様を見送ります。

元々は中国・台湾でも同じ風習があり、そこから沖縄へと伝わったようですね。

うちかびのあの世での価値と現世での値段

お墓参りやお盆の際に使用される「うちかび」ですが、沖縄では1年通してスーパーやコンビニでも買うことができます。

一体いくらで買えるのでしょうか?

「20枚セットで100円」
というのが相場のようですね。

あの世での価値は様々な説があるようで、
「1枚あたり50万円(20枚セットで1000万円)」
「1枚あたり1万円」
など幅広く、明確な価値は分かりません。

しかし、うちかびは「ご先祖様が安心して暮らせるように」との願いを込めた、あの世で使うお金のため、1枚何十万とするのではないでしょうか。

また、うちかびに打刻されている銭形が
「鳩目銭」
「寛永通宝」
によっても、1枚あたりの価値は変わってくるようですね。

寛永通宝が打刻されているうちかびの方が、価値が高いようです。

鳩目銭・・琉球王国時代に使われていたお金。
寛永通宝・・日本の江戸時代を通じて広く使われたお金。

ちなみに、うちかびの単位は「元(グァン)」と言うそうです。

うちかびを燃やすのはいつ?

うちかびは、旧盆の最終日などで使用されます。

沖縄のお盆は旧暦の7月13日~15日の3日間です。

お盆の最終日は「ウークイ」と呼ばれ、その日の夜にうちかびを燃やします。

他にも、お墓参りやお彼岸、法事などの先祖供養の際に使われます。

うちかびを燃やすやり方は?手順や方法を解説

うちかびの燃やし方・手順はこちらです。

◎うちかびを燃やすための金属製のボウルを用意する。
◎1枚目のうちかびから燃やしていき、燃え切る前に次のうちかびを入れる
◎全てのうちかびを燃やしたら、泡盛を3回に分けて注ぎかけ、火を消す

と、こちらが基本的な手順ですが、地域や家庭によって少し違うようで、ボウルの上にお箸で橋を渡し、その上でうちかびを燃やす方法もあるようです。

また、1人あたりがうちかびを燃やす枚数も、地域や家庭、さらには御願行事によっても違うようです。

例:基本的には1人3枚づつ。清明祭やお盆などの大きい行事、法事では大人1人5枚、子供1人3枚という場合もある。

まとめ

沖縄の伝統文化「うちかび」は、ご先祖様があの世で使うお金のことです。

沖縄では昔から、お盆やお墓参り、法事の際に、ご先祖様がお金に困らないよう、安心して暮らせるようにと願いを込めて、うちかびを燃やします。

うちかびの値段は20枚セットで100円が相場のようですね。

うちかびを燃やす基本的な手順はありますが、地域や家庭によって少し変わってくるようです。

沖縄の文化を知ると、朝ドラ「ちむどんどん」がさらに楽しめそうですね♪

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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